食蜂「さよならが迎えに来ること」
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33:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:40:43.96 ID:aDbJZUbB0



衿を引っ張る黒子に同調するように、初春が右手の裾を引っ張る。まさかと思い彼女らの目を覗き込むと、虹彩が星型のマークになっている。



「ちょっと! どういうつもりよ食蜂!」



怒鳴る美琴に対して軽く手を振る食蜂。すると背中から佐天に押されて次第にこの場から移動し始める。



「御ー坂さん! 少しだけですよぉ。一緒に遊びましょ?」



「佐天さん? 食蜂! 邪魔すんなって言ってんでしょ! ちょっと!」



やがて美琴は人混みの中に消えていった。食蜂はふうと息を吐き、夜空を見上げる。地上の屋台の灯りにさざめくような薄い星明かりが目に侵入してくる。





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