20:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 18:45:53.40 ID:aDbJZUbB0
「覚えたんだ。あの時のこと」
「そりゃあだって、あれが初めて2人で出かけた時だろ?」
美琴は頬を赤らめ、小さな声でうんと頷いた。
「それに」
上条は続ける。
「1度記憶を失って、お前との思い出も随分と消えちまった。だから今この時、お前と居れる時間は、できるだけ忘れたくねぇんだ」
それを聞いた美琴の心は、羽毛のように軽くなった。彼の横顔を見つめ、彼女は幸せの染み渡った顔をする。
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