40:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 22:43:53.62 ID:wKOBUZhB0
「んじゃ、あたしらはこのタクシーで帰るわ」
フラフラしながら早苗さんちひろさんがタクシーに乗って帰っていく。
「じゃあ、また来週ね」
41:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 22:55:07.48 ID:wKOBUZhB0
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―――
――
「お兄ちゃん!」
42:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 22:55:36.79 ID:wKOBUZhB0
「じゃあ美波も行く!」
「我侭言わないでくれ」
「嫌だよぉ……お兄ちゃんは美波のこと嫌いになったの?」
43:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 22:59:39.98 ID:wKOBUZhB0
どうしたものか。思案に暮れていると一つ閃きが走る。
「そうだ。美波がいっぱいお勉強していっぱい運動してすごく良い子でいたら、お兄ちゃんが迎えにきてやる。どうだ?」
今まで俯いていた美波はゆっくりと顔を上げる。涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。
44:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 23:03:53.16 ID:wKOBUZhB0
場面は一気に変わって新幹線改札前。父さんは仕事の都合で来れなかったけど、母さんと美波、湊が見送りに来てくれていた。
「あっちでも元気でね」
「うん。たまに連絡はするよ」
45:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 23:06:35.37 ID:wKOBUZhB0
「お兄ちゃん!」
「ん?」
美波に呼ばれ振り向く。美波は何か言いたげで、しかし中々言い出せないといった雰囲気を漂わせていた。
46:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 23:18:25.37 ID:wKOBUZhB0
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―――
――――
微睡から少しずつ覚醒する。しかし瞼が重くてあかない。タクシーはまだ走っているらしいことが振動で伝わる。何か手に温かいものが触れている。
47:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 23:19:00.19 ID:wKOBUZhB0
「……そうだよなあ」
「き、聞いてたんですか!?」
顔を真っ赤にして慌てふためく美波。すまんなと謝るも、美波は小っちゃくなってしまった。
48:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 23:25:02.45 ID:wKOBUZhB0
拙稿を読んでいただきありがとうございます。
新田美波誕生日おめでとうSSでした。
過去回想は私の弟が産まれた時や弟に構っているときなどを思い出しながら書きました。
今では立派に生意気な大人となった弟に若干苦手意識を持たれる悲しい事実。
最初は弟君を出すつもりはなかったんですが、美波だけ愛でて弟を愛でないのはないなというのと、弟の存在を消すのはできなかったということで、名前付けて出しました。
49:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 23:26:57.43 ID:wKOBUZhB0
過去作(書いた順)
美波「私の第一歩」←昨年の誕生日SS
ex14.vip2ch.com
凛「事件は!」加蓮「私たちが解決する!」奈緒「何言ってんだ?」
50:名無しNIPPER[sage]
2017/07/28(金) 01:43:56.48 ID:57d9njPe0
よかった
おつ
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