20:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 08:35:14.85 ID:VMjh2WxGO
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「とまあそんな感じで美波は湊に付きっきりだったんですね」
21:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 09:50:24.92 ID:VMjh2WxGO
「湊君やっぱり可愛いですね」
「美波ちゃんは弟君と仲は良いの?」
「んー悪くないと思うんですけど、最近は離れちゃったことと思春期ってこともあってあまり会話してないですね」
22:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:28:04.25 ID:wKOBUZhB0
「他になんかないの話はー!」
もう完璧に酔ってらっしゃる早苗さんは左右に揺れながらも器用にビールをこぼさず飲んでいた。
「他ですか。あ、そうそう」
23:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:28:29.94 ID:wKOBUZhB0
「じーっ」
すると、隠れてるつもりだかなんだか知らんが、美波がこっちをじーっと言いながら見ていた。
(なんだあれ?)
24:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:28:56.47 ID:wKOBUZhB0
「むー!」
無視していたら次第に頬を膨らませる美波。もうちょっとしたら面白くなりそうだなと、もう少し無視を続ける。
「にー、絵本!」
25:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:29:26.66 ID:wKOBUZhB0
「さ、こっちおいで」
湊を胡坐をかいた足の上に収め、抱えるように絵本を開く。
「もうーメーっ!」
26:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:55:47.78 ID:wKOBUZhB0
確かにこの頃は学校の友達と遊ぶ時間と湊に構う時間が増え、必然的に美波を構うことが少なくなっていた。しかしまさかそれで寂しい思いをさせているなんて思いもしなかった。
「そうか、ごめんな美波」
「私は、お姉ちゃんだから、グスッ、我慢したけどグスッ、でも……でもぉ」
27:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 21:18:12.95 ID:wKOBUZhB0
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「きゃー! 美波ちゃんきゃわいい!!」
28:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 21:25:14.86 ID:wKOBUZhB0
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「じゃあ、美波。よろしくね」
29:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 21:35:44.15 ID:wKOBUZhB0
少しすると流石幼児の足。あんまり進んでいなかったおかげですぐに追いつけた。分かれ道でどっちに行くか迷っているようだ。
「美波、右! ここは右だ!」
流石に伝えるわけにもいかず、もどかしい思いをして見守る。
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