26:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:55:47.78 ID:wKOBUZhB0
確かにこの頃は学校の友達と遊ぶ時間と湊に構う時間が増え、必然的に美波を構うことが少なくなっていた。しかしまさかそれで寂しい思いをさせているなんて思いもしなかった。
「そうか、ごめんな美波」
「私は、お姉ちゃんだから、グスッ、我慢したけどグスッ、でも……でもぉ」
美波は、"お姉ちゃんだから"我慢したのか……。俺は、俺はお兄ちゃん失格だ……。
「ごめんよ! 美波ぃ!! 美波もここにおいで!」
「うん」
涙を拭い、湊を少し端に寄せ、美波と場所を半分こにして二人を抱えるように本を読み聞かせた。
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