19:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 08:00:00.69 ID:wKOBUZhB0
ちなみに湊が初めて喋った言葉は「まんま」だった。母さんを前にしても、美波を前にしてもまんまというものだから少し美波は困惑していたのがまた可愛い。
「美波はお姉ちゃんですから、湊君に色々教えてあげます」
湊が喋るようになってから三ヶ月ほど経った頃。湊は少しずつ立とうとするようになってきた。美波は念願の散歩が出来るかもしれないということで一生懸命歩く練習に付き合っていた。
20:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 08:35:14.85 ID:VMjh2WxGO
ーー
ーーー
ーーーー
「とまあそんな感じで美波は湊に付きっきりだったんですね」
21:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 09:50:24.92 ID:VMjh2WxGO
「湊君やっぱり可愛いですね」
「美波ちゃんは弟君と仲は良いの?」
「んー悪くないと思うんですけど、最近は離れちゃったことと思春期ってこともあってあまり会話してないですね」
22:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:28:04.25 ID:wKOBUZhB0
「他になんかないの話はー!」
もう完璧に酔ってらっしゃる早苗さんは左右に揺れながらも器用にビールをこぼさず飲んでいた。
「他ですか。あ、そうそう」
23:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:28:29.94 ID:wKOBUZhB0
「じーっ」
すると、隠れてるつもりだかなんだか知らんが、美波がこっちをじーっと言いながら見ていた。
(なんだあれ?)
24:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:28:56.47 ID:wKOBUZhB0
「むー!」
無視していたら次第に頬を膨らませる美波。もうちょっとしたら面白くなりそうだなと、もう少し無視を続ける。
「にー、絵本!」
25:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:29:26.66 ID:wKOBUZhB0
「さ、こっちおいで」
湊を胡坐をかいた足の上に収め、抱えるように絵本を開く。
「もうーメーっ!」
26:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:55:47.78 ID:wKOBUZhB0
確かにこの頃は学校の友達と遊ぶ時間と湊に構う時間が増え、必然的に美波を構うことが少なくなっていた。しかしまさかそれで寂しい思いをさせているなんて思いもしなかった。
「そうか、ごめんな美波」
「私は、お姉ちゃんだから、グスッ、我慢したけどグスッ、でも……でもぉ」
27:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 21:18:12.95 ID:wKOBUZhB0
――
―――
――――
「きゃー! 美波ちゃんきゃわいい!!」
28:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 21:25:14.86 ID:wKOBUZhB0
――――
―――
――
「じゃあ、美波。よろしくね」
60Res/40.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20