10:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 12:20:07.72 ID:xtDe7XNk0
モニタを切り、僕は身支度を整える。はぁとさんといるといつもこうだ。
周りから見ても、僕自身から見ても、僕はいつもはぁとさんに振り回されている。
スニーカーを履き、ドアを開けた。夏の陽射しが降り注いで、僕は目を細める。
今日はいつも以上に熱い一日になりそうだとため息をついてから、柄にもなくはぁとさんの元へと走りだす。
はぁとさんは玄関を出たところで僕のことを待っていた。
白のタンクトップにオレンジのフレアスカート。足元は海に行くからかカジュアルなサンダルを履いている。
「おそーい」
口を膨らませながらはぁとさんが言った。
「はぁとさんが早すぎるんですよ」と僕は言った。
はぁとさんは僕の方をきょろきょろ見渡して
「ねぇプロデューサー。まさか海いくってのに、手ぶらってことはないよね?」
「はぁとさんが来るの早すぎるから何も準備できなかったんですよ」
言いながら、僕もはぁとさんの方をきょろきょろ見渡す。はぁとさんの周りにも荷物らしきものは見当たらない。
「そういうはぁとさんだって、手ぶらじゃないですか」
「うん?はぁとの荷物はあの中に入ってるぞ☆」
そう言って、はぁとさんは駐車場の方を指さす。見ると、見慣れた事務所の車が止めてあった。
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