ことり「前略 木漏れ日の貴女へ」
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55:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:39:36.23 ID:+NyjqKO10


ことり「えりは、たよりになります」

ことり「そうだよね、そうだんにものってくれるし!」


絵里「ことり……?」

だらんと腕を下げて、ぶつぶつとことりは呟き始めた。

目に光は宿っていないのに、表情だけがくるくる変わっていく。


ことり「なにかそうだんするとしたら、わたしはえりにそうだんしますね」

ことり「わたしも! でもうみちゃん、ことりにも、ちゃんとそうだんしてほしいなあ」

ことり「ええ、もちろんです、ことり。あなたのこともたよりにしていますよ。だからここにつれてきたのです」

ことり「そうなの? うれしいなあ。ここ、すっごくきれいだよね! うみちゃんって、いがいにこういうところ、すきだよね」


絵里「……っ」

息を呑んだ。

絵里「ことり、貴女、それ……っ!」

あの日の、記憶。


ことり「それで、きゅうにどうしたの、うみちゃん」

ことり「ことり、あなたにわたしたいものがあるのです」

ことり「え、ぷれぜんと? うれしい! でも、どうして?」

ことり「なつのおわりは、せかいのおわり。このことばをしょうかいしたこと、おぼえていますか?」

ことり「うん、おぼえてるよ。ことり、そのことば、なんだかすきだな」

ことり「……それはよかった。それで、きょうは8がつ31にち、なつのおわりです」

ことり「うん、そうだねえ」




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