54:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:38:39.91 ID:+NyjqKO10
絵里「ことり、皆が貴女を待ってる。ほら、穂乃果が届けてくれたチーズケーキよ。貴女の大事な幼馴染なんでしょう?」
ことり「やめてぇっ!!」
ぶんと振られた腕に当たり、チーズケーキが床に落ちた。
ことり「あ……あぁ……おそうじ、しなきゃ……」
絵里「ことり?」
ことり「おそうじしなきゃ、きれいにしなきゃ……ここはうみちゃんのへやだから、うみちゃんのへや、きれいだもん、おそうじしなきゃ……」
焦点の合わない目で、ことりはふらふらとタオルを手に取った。
可愛らしい動物がプリントしてあるタオルだった。
ことり「あ……ちがぅ……これ、うみちゃんのじゃない、ちがう、ちがうっ!」
絵里「……違わないわ、ことり。そのタオルは貴女のものよ。ほら貸しなさい、手伝うわ」
私の手が、ことりの手首に触れる。
ことりは弾かれたように私を見上げた。
はじめて、目が合った。
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