ことり「前略 木漏れ日の貴女へ」
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37:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:20:30.76 ID:+NyjqKO10

      *




話があると言うと、2人は希の家で話したいと言った。

リビングの机で顔を突き合わせたまま、ゆうに30分は誰も何も話さなかった。

希「……」

花陽「……」

絵里「貴女たち……」

真姫「嘘、ついてたの?」


希「……花陽ちゃん、もうあかんよ」

花陽「……はい」

絵里「どうして……」


真姫「海未と一緒にいたのは、凛。そうよね?」

希「いやっ、ウチが!」

花陽「いえ、私が!」


真姫「……」

絵里「既に食い違っているわけだけれど」


真姫「……私ね、信じてたわ。あれは、ただの事故だって」

希「ちがっ! それは、事故は事故、そこはそうやん!」

真姫「だったら、どうして嘘なんてつくのよ」

希「それは……」

絵里「花陽は、どうなの?」

花陽「……」


真姫「ねえ、お願い」

うっすら涙を浮かべながら、真姫は2人の手をつかんだ。


真姫「何か言って。何か、事情があるんでしょ」

花陽「……っ」

真姫「花陽っ!」



凛「もういいよ、かよちん」




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