36:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:19:27.53 ID:+NyjqKO10
From 西木野真姫
To 絢瀬絵里
エリーへ
私もことりの可能性は考えたわ。
でも、あの娘はお菓子を配る時、他人の感想をしっかり聞きたがるじゃない?
自分のお菓子がある場所から離れているところが想像しにくいの。
それにまだあるわ。
お昼ご飯の時、凛がにこちゃんの頭に花をかけたのを覚えてる?
私ははっきり覚えているわ。言い合いにまでなったものね。
でも、凛はあんなたくさんの花をどこで手に入れたのかしら。
歩きながら大量の花を集める、というのは考えにくいわ。
だって、変だもの。私だって気になるはず。
私に凛がそんなことをしていた記憶はないわ。
そう考えると、午前の休憩の時しかありえないのよね。
でも私たちがお菓子を食べていたのは小川近くの石ばかりの場所よね。
もちろん多少の花は生えていたけれど、両手いっぱいに集められるほどじゃなかったはずよ。
海未は花の写真を撮りに場を離れたのよね。
じゃあ、凛はそっちについていったんじゃないかしら。
ほら、あの時、凛と海未って出発の準備に手間取ってなかった?
一緒に動いていたんじゃないかしら。
花陽と希がそう言ったから信じていたけれど、私にはあの場に凛がいたかどうか自信がない。
だとしたら、嘘をついているのは――
考えたくないのは私も同じだけど、真実に辿りつきたいなら、あらゆる可能性を考えなきゃ。
真姫 11月16日
*
76Res/84.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20