39: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/07/27(木) 00:33:03.15 ID:M907inimO
「ふむふむ…なるほど、晶葉ちゃんと上手くいかない、ねぇ…」
「もう時間がないんです、あと1週間と少しでドリフェスが始まっちゃう…それまでに、何とかしなきゃ…」
「…何とか、ね」
泉を迎え入れた研究室の端で、コーヒーをすすりながら志希は目を細める。
「…あの、今の話に何かおかしな点がありましたか?」
「うーん…言っていいものか…。でもその前に、そっちのプロデューサーはなんて?」
「こっちのプロデューサー…ですか?」
思い出すのは、先ほどの問答。
プロデューサーからの質問に、泉には何一つ答えられなかった。
そのことを素直に話せば、きっと目の前の天才はまた簡単に答えを導き出してしまうのだろう。だが、素直に聞く気にはなれなかった。
代わりに、泉は前から聞きたかったことを訊ねた。
「志希さん…天才って呼ばれるのって、どんな気分、ですか?」
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