34:名無しNIPPER[saga]
2017/07/15(土) 22:25:13.25 ID:55jPn/3I0
「『島村卯月』が居なくなった時、泣いた。もう、彼女に会えないのかと、絶望した」
だけど、プロデューサーさんは止まらなかった。
「諦めたつもりだったけれど、その夢は捨てきれなくて――だったら、自分の理想のアイドルを造りたいと願った」
それが、『島村卯月』であり、私であったと。
「だからね、これは私の妄執なんだ」
そう、妄執です。
「アイドルと言う存在に対する憧れを、キミに重ねている。僕は誰かを救える聖人じゃない。アイドルと言う存在を作り、それで糧を得る人間だ。それに、自分の妄執を混ぜている」
「でも、間違いなく夢です」
「……夢?」
「歪んでいても、確かに胸に宿った憧れです。泣きそうなプロデューサーの顔を見れば、分かります。諦められなかったんだって」
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