■■「島村卯月をはじめましょう」
1- 20
26:名無しNIPPER[saga]
2017/07/15(土) 22:16:55.16 ID:55jPn/3I0
 泣いているような、笑っているような、よく分からない顔をしていました。
 私が人間なら、それを上手く定義できていたかもしれません――

 ただ、分かるのは、プロデューサーさんは、何かを諦めていませんでした。
 それを知ったうえで、何かを信じている。

 でも、きっとソレもすぐに出来たわけではないのでしょう。
 プロデューサーさんは、いつも私に、あの世界のことを楽しそうに語ってくれました。それが無くなった時、どれほど心を痛めたのでしょうか。

「ごめんなさい、今日はこれくらいにしましょうか」

 それで終わり、と言う様に、いつものように甘ったるい声に戻ります。

「はい……」

 だけど、私の心の整理はつきません。私は、力なく答えることしかできませんでした。

 プロデューサーは席を立ってしまいました。

 暫く呆けていても、何もありませんでした。

 やがて、私の意識は仮想空間に沈んでいきました。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
68Res/53.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice