49:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 21:40:09.26 ID:+eTeNEs7O
一歩踏み出して、華奢で、たくましくて、驚くぐらいに強かった彼女の頭を抱えた。
忘れるわけがないだろう。馬鹿。
泣くな。謝るな。応援するに決まっているだろう、自分たちはもう、他ならぬお前のファンなんだから。
50:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 21:40:44.44 ID:+eTeNEs7O
好き勝手を言ってくれる。
小さく咳払いして、彼女の頭に手を置いた。
なんでもない。ただお前が笑って生活できてれば、それでいいんだ。……そうなら何もしないから。
51:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 21:41:22.74 ID:+eTeNEs7O
結局、プロデューサーとの約束のことは何も話さず、そのまま別れた。
なんとも締まらない別れ際だった。けれど、まあ湿っぽいよりはマシだろうか。
最後の最後、彼女は笑ってくれた。
52:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 21:42:00.81 ID:+eTeNEs7O
バカバカしい会話に力が抜ける。
意地悪な継母、か。
意地の悪いつもりはないが、彼女のことを散々こき使ってきたことを考えれば、あながち外れてはいないのかもしれない。
53:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 21:42:53.30 ID:+eTeNEs7O
E.
彼女がいない日々は、ほんの少しだけ緩慢に進んでいく。しかし、こちらの感じ方とは無関係に時間は滔々と過ぎていく。
また、一年という月日がこれといった山も谷もなく過ぎ去った。いろんなものが、いろんなことが変わったけれど、しいて何か事件を挙げろと言われても困るぐらいの小さなことばかりだ。
54:名無しNIPPER[saga]
2017/07/15(土) 21:43:36.42 ID:+eTeNEs7O
「マジかよ! スゲェ! アイドルじゃねえか!」
「やりやがったな、あいつ!」
55:名無しNIPPER[saga]
2017/07/15(土) 21:44:49.28 ID:+eTeNEs7O
茶色のサイリウムってどこに売ってんだよォ!!
あ、終わりです。
ご覧いただきありがとうございました。
56:名無しNIPPER[sage]
2017/07/15(土) 22:17:42.29 ID:wp/4OgBh0
乙。素晴らしかった、
57:名無しNIPPER[sage]
2017/07/15(土) 22:18:01.13 ID:/eRy03yXo
でぇじょうぶだ。どうせ公式がだす
ふじりなSSもっと増えろ!
58:名無しNIPPER[sage]
2017/07/17(月) 15:24:14.54 ID:/GVDKkrkO
感動した
乙乙
58Res/69.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20