46:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 21:34:40.96 ID:+eTeNEs7O
自然と脅すような言い方になってしまった。彼はごくりと喉を鳴らした。
真剣な目だった。真っ直ぐな眼差しがこちらの目を貫いた。
それが、彼女の瞳と、どこかダブった。
「……はい。約束、します! 絶対に、そんなことにはしません!」
これならば、大丈夫か。そう思った。
「……俺ら土建屋が言うとシャレになってねーな」
そんな声が後ろから聞こえた。
それをキッカケに誰かが笑って、真面目な雰囲気は弛緩した。そのあとは、彼も交えての宴会が始まった。
どんちゃん騒ぎは夜更けまでつづいた。
酔いが回っても彼の黒い面はとんと出てこなくて、これは敵わないな、と思った。
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