44:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 21:33:17.28 ID:+eTeNEs7O
衆目の中、彼は慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「……それは、もちろん。必ず成功させるってつもりでスカウトしました。覚悟だって、あるつもりですよ」
「ホントだろうな?」
「本当です! こんな状況で嘘なんて言えません!」
別の方向から声が飛ぶ。
「あいつ、アイドルとして成功できんの? それっぽくないだろ?」
「間違いなくできます! 絶対に逸材です! 自信を持って言えます!」
また別から。
「枕とかさせたら刺すぞお前」
「絶対にありません! これも自信を持ってます! 百パーセント健全です!」
その隣から。
「なんでまたあいつをスカウトしたんだよ」
「……ええと、それはもう、一目惚れとしか言えないんですけど」
「あ?」
「あ?」
「あ?」
「いえあの、恋愛的な意味でなく!」
「あ?」
「あ?」
「あ?」
「何が正解なんですかコレ!?」
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