白菊ほたる「プロデューサーさんは呪われました」
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36: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 21:25:15.06 ID:eRMrD4p40
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「「あっ」」
あれからしばらくしたあと、部屋に入ってきた人物を見て思わず二人して声をあげた。
「やあ、久しぶりだね」
にこりと朗らかに笑うその人は、ほたると歩いていた時にあやうく植木鉢に当たりかけた、あの男性だった。
「ど、どうしてあなたがここに?」
「どうもこうもここはわたしの会社で、一応社長やってるからね」
まぁあと数年で退職するんだけどね、と頭をぺちぺち叩きながら笑っている。
この人がこの会社の社長さん? 混乱していた頭が冷えていく。
「この度は御社に大変なご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした!」
隣にいたほたるも頭を下げる。
元はと言えば俺の短慮が引き起こした事態だ。俺なら訴えられてもいいし警察に突き出してくれてかまわない。
だがどうかこの子は、ほたるだけは勘弁してもらえないだろうか。
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