白菊ほたる「プロデューサーさんは呪われました」
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18: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 17:32:53.53 ID:eRMrD4p40



「彼女を担当しているとき、はじめの頃は代わりたいと愚痴をこぼしていたこともあったらしいね」

「はぁ、確かにありました。すみません」

最近社長に呼び出されることが多くなってきた。別に悪いことなんてしてないが、入るたびに緊張するのでできるだけやめてほしい。

「いや説教をしたいわけではないよ。君にはそれだけ大変な思いをさせてきたと思ってね」

わざわざ労いの言葉をかけてくれるために呼ばれたわけでもないだろう。
社長がなにを言いたいのか、いまいち話が見えない。

「特に今回は例の記事の件でいろいろ苦労させているからね。彼女の担当をしてもいいという人を探してしたんだが、ようやく見つかったんだ」


ドクンと心臓が跳ねた。

まさか。




「君には彼女の担当を外れて、別の子を任せたいと思ってる」


視界がぐらりと揺らぐ。
以前に比べると不幸に遭う数は減ってきた。とはいえ、いまだに1週間に1度はなにかしらのトラブルに巻きこまれているし、社長の言う通り、今はマスコミの露払いや、例の取材の件もある。
あれだけずっと頭を痛めてきた、この不幸の数々から解放されるんだ。
願ってもない申し出じゃないか。答えなんて決まっていた。



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