杉坂海「オンショアをつかまえて」
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49: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:24:24.14 ID:apvgBKJC0

「そういえばお兄さん、いつもに比べて遅いね。仕事大丈夫なの?」

いつも、お兄さんは仕事の前の早朝に来ることが多いと言っていたし、実際そんな感じだった。
けど、今日はいつもよりかなり遅めの時間。
以下略 AAS



50: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:24:50.73 ID:apvgBKJC0
「お兄さん、まだ上がらないんだよね」

「ん? そのつもりだよ。昼過ぎまではやってようかなとは思ってる」

「ん、それじゃあお昼もここ?」
以下略 AAS



51: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:25:29.99 ID:apvgBKJC0
「ん? それがどうかした、海ちゃん」

「ん、あー、いやさ。ウチも今日、短大無くて、昼までいるからさ」

「お、そうなんだ。いいなぁ学生は。懐かしい」
以下略 AAS



52: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:26:03.33 ID:apvgBKJC0
「いや、ウチは弁当あるから。それじゃ昼ぐらいに、浜で食べる?」

「オッケー、そうしようか」

「了解。それじゃウチ、ちょっと行って来るから」
以下略 AAS



53: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:26:30.20 ID:apvgBKJC0


「海ちゃん、お待たせー」

「ん、お帰り」
以下略 AAS



54: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:26:58.75 ID:apvgBKJC0
そう言って、急にひょい、とお兄さんがペットボトルを投げて寄越す。

「おっ、と! もう、急だなぁ」

「はは、ナイスキャッチ、ってね」
以下略 AAS



55: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:27:25.37 ID:apvgBKJC0
それじゃあ食べやすいとこに移動しようかな、と思ったのだけど。
いつになく、真剣な表情でお兄さんがこちらを見ていた。
……ど、どうしたんだろ。

「……何?」
以下略 AAS



56: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:27:55.74 ID:apvgBKJC0
お兄さんがこちらを指さしても、一瞬何のことかわからなかったけど、すぐに察した。
今ウチは、ウェットの上だけをはだけている状態になってる。浜に上がった状態じゃ、スプリングとはいえ流石に暑いしね。
けどそれは、逆に言えば今、ウチの上半身は水着――ビキニのトップスだけの状態になっている、というコト。
お兄さんはどうやら、それを気にしてるらしい。
……そういうの気にしない人かと思ってたけど、意外と純情なのかねぇ?
以下略 AAS



57: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:28:36.25 ID:apvgBKJC0
実際ビーチを見渡してみれば、何人かそういう女性サーファーが見える。
ウチだって、全く気にしないというわけじゃないけど。そもそも海に来てるわけだし。
そんなこと気にしてたら、ウィンドサーフィンなんてやってられない、ってね!

「そういうわけで、ウチは気にしないからさ! とにかく食べようよっ」
以下略 AAS



58: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:29:04.05 ID:apvgBKJC0
前言撤回。やっぱお兄さん、印象通りの人だわ。

……まぁ、でも。

こうやって軽口を叩き合えるくらいには、いつの間にか仲良くなっていた。
以下略 AAS



59: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/20(木) 23:29:32.09 ID:apvgBKJC0


それから暫くの間、ウチとお兄さんは他愛もない話に興じながら、お昼ご飯を楽しんだ。
ウィンドサーフィンやサーフィンのこと、他の趣味のこと、友達のこと、普段のこと……その他諸々。
そういえばこんなに話したのは初めてのことだったかもしれないけれど、不思議と会話が途切れることは無かった。
以下略 AAS



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