101: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/09/29(金) 19:56:34.44 ID:U37eLnDj0
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「はい、海ちゃん」
「ん、ありがと」
自販機でお茶を買ってきてくれたお兄さんが、ウチの隣に腰を下ろす。
原田さんは気を利かせてくれたのか、境内を興味深そうに見て回っていた。
「……そっかぁ、お兄さん、芸能関係の人だったんだね」
「隠してたわけじゃないんだけどさ。なんかゴメンね」
「ん。気にしないで。ホント、驚いただけだからさ」
でも言われてみれば、妙に納得できる気もした。
普通ではないと言っていた仕事、それに、少し軽いけれど喋りやすい雰囲気。
なんというか……イメージの中の、『業界人』と、妙に一致していた。
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