緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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9:名無しNIPPER[saga]
2017/07/13(木) 06:46:11.05 ID:BU9z89DK0
「ん……んんっ……」
部屋の中央に敷いてある布団の中、そこで眠る男は呻き声を上げつつ眉根を寄せた。
暑さや息苦しさからそんな声を上げた訳では無い。
カーテンの隙間から差し込む朝日をその身に浴び、目を覚ましたのだった。
「くあぁ……今、何時だ……?」
寝起きの直後、男は欠伸を一つしてから近くにある目覚まし時計を手に取り、時刻を確認する。
「六時前、か。ついついいつもの調子で起きてしまうな」
寝癖で跳ね返る髪を乱雑に掻きつつ、男は独り言を呟く。
この時間に起きてしまうのは、彼の習慣と言っても等しいものである。
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