緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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8:名無しNIPPER[saga]
2017/07/13(木) 06:40:38.85 ID:BU9z89DK0
彼女の手の中にあるのは、ハート型をした緑色の葉っぱを四枚も生やした四つ葉のクローバー。
それを小石の時と同じ様に放り投げるのでは無く、膝を屈めて姿勢を低くすると、水面に持っていたクローバーをそっと浮かべた。
手から離れた四つ葉のクローバーは、ゆらゆらとした動きで水面上を踊る。
しばらくしても沈む事も無く、ひたすら水面に波紋を描き続ける。
「……ふふっ」
その動きを眺めていた少女は、クスッと小さく微笑んだ。
あぁ、これならば……と、期待を込めた眼差しでより食い入る様に見つめる。
これまで以上の、良き結末に繋がる様にと願いを込めて……。
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