緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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11:名無しNIPPER[saga]
2017/07/13(木) 06:47:39.82 ID:BU9z89DK0
「昨日から智絵里が来てたんだったな」


男―――CGプロに勤めるプロデューサーのPが担当しているアイドル、緒方智絵里がパジャマ姿で彼の横で眠っていたのだった。


昨夜に人目の忍んでPの自宅を訪れ、そのまま泊まり込んだ少女。


彼女はまだ目を覚ましていない為か、すーすーと静かに寝息を立てていた。


そんな様子をPは目を大きく見開き、じろじろと隅から隅まで観察をする。


「なるほど……何となくあの子の気持ちが分かった気がする」


好きな人の寝顔を写真で撮ると、とても幸せな気持ちになれる。


以前にそんな自慢をしてきたある少女の事を思い出しながら、Pはそう口にする。


確かにこの場にカメラが置いてあれば、何枚だろうと撮ってしまいそうだった。


しかし、Pはカメラを持ってはいないので、それは叶わない。





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