善子「──不幸な誕生日。」
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6: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/07/13(木) 03:08:24.06 ID:OVRkGwzJo

マルの言葉に全員が黙り込む。

顔にはなるほどと書いてあった。


鞠莉「リトルデーモン恐るべし……」

曜「まあ、そういう時期だしね……」

ダイヤ「ですが、何もあんな言い方をする必要はないではありませんか」

果南「そこだよね。結局のところいくら善子が不運とはいえ、たまたま出来なかっただけなわけだし……準備してるところに乗り込んできてああいう風に言うってそこまでするかな普通」

千歌「なんだか、事件の匂いがしますなっ」

曜「千歌ちゃん?それ、言いたいだけだよね?」

花丸「幼稚園を卒園したあとはずっと会ってなかったから、わかんないけど……もしかしたら、誕生日に関係することで何かトラウマがあるのかも……」

果南「なるほど……そういうことなら無理にやるのもよくないのかな」

曜「嫌がることをやるって言うのも……」


皆がだんだんトーンダウンしていく中


千歌「そんなのダメだよ!」


反発するように千歌ちゃんが叫んだ。


曜「ダメって……?」

千歌「仲間の生まれたおめでたい日なんだから、ちゃんとお祝いしないとダメだよ!」

ダイヤ「だから、それを善子さんが嫌がるからやめようという話で……」

千歌「ホントに善子ちゃん嫌がってるの?」

ダイヤ「え?」

千歌「ダイヤさん、誕生日にいくら忙しくても『誕生日おめでとう』って言われて嫌な気持ちになる?」

ダイヤ「……それは」


ダイヤさんが千歌ちゃんの剣幕にたじろぐ。


鞠莉「ダイヤは誕生日忙しくても電話でHappy Birthdayを伝えてあげると、しばらくは録音して何度も聞き返すくらいには喜んでたわよね」

ダイヤ「!?///な、なんでそんなこと貴方が知っているのですか!?」

果南「え?ダイヤ、そんなことしてたの?」

ダイヤ「し、してません!!してませんわ!!///」


千歌ちゃんからのボールを上手く鞠莉さんがレシーブして、果南さんがアタック。結果、ダイヤさんは真っ赤になって弁明していた。


千歌「とにかく!話聞いてる限りだとちゃんとパーティが出来ないから、善子ちゃんは誕生日パーティが好きじゃないってことでしょ?でもそれでお祝いされること自体が嫌だって言うのは極端だよ」

花丸「でも、具体的にどうするの?今年もどうかはわからないけど……また当日台風が直撃したりしたら、善子ちゃんますます落ち込んじゃうんじゃ……」

千歌「それについてはチカにいい考えがあるんだっ!」

曜「いい考え……?」

千歌「ニシシ♪だからこの件はチカに任せて!」

果南「まあ、千歌がそういうなら……」

ダイヤ「本当に大丈夫ですの?」

鞠莉「ま、どっちにしろ取り付く島もないって状態だし、任せろって言うんだから、やるだけやってみるのはいいんじゃない?」

千歌「だから、皆この日とこの日は予定を空けて欲しいんだけど──」



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