13: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/07/13(木) 03:11:56.83 ID:OVRkGwzJo
善子「……あのねぇ!!」
千歌「でも、私が言い出したんだから、私はちゃんと待ってるよ。」
バスが止まる。十千万の旅館の入り口のすぐ前に着いたのだろう。
千歌「善子ちゃんは優しいから、きっとちゃんとこの場所に来て、ちゃんと千歌のこと見つけてくれるってわかってたから、待ってたよ!」
バスのドアが開く。千歌が手を差し伸べて
千歌「さぁ、行こう!」
手を引かれた。
* * *
千歌「いたた!痛いよ果南ちゃん!!」
果南「人に心配させた罰だよ」
果南さんが乱暴にタオルで千歌の頭をわしゃわしゃと拭いている。
善子「……自業自得よ」
鞠莉「Oh!わたしたちもやるわよ!曜!」
曜「やらなくていい!やらなくていいから!」
マリーが張り合って曜の頭をわしゃわしゃとしている。
私も長い髪に水を滴らせていたけど──
花丸「怪我とか……してない?」
善子「うん……平気」
……ずら丸に拭いてもらっている。
果南「服もびしょびしょだし……お風呂は……まだお客さんの時間かな」
梨子「あ、千歌ちゃん!お風呂使っていいって、志満さんが……」
そうしていたら、受付の向こう側から、他のメンバーが続々と出てくる。
千歌「ホントに?」
ルビィ「今日は急な台風の接近でキャンセルが相次いだみたいで……お客さんがいないんだって」
千歌「じゃあ、今から皆でお風呂はいろー!」
ダイヤ「え、皆でですか!?」
千歌「どうせ、この天気じゃ皆お泊りでしょ?こんな時間から大浴場使えるなんて、台風の日くらいにしかありえないし、皆ではいろー♪」
そういって千歌が走り出す。
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