4:名無しNIPPER[saga]
2017/07/12(水) 01:29:07.63 ID:BSa3Ijvko
俺の腕を抱えるように眠りに就いている銀の髪。
その持ち主である彼女、イヴ・サンタクロース。
彼女は両手で大事な宝物のように俺の片腕を抱えている。
そりゃ、暑いはずである。
というかなぜこの女が俺の布団で寝ているのか理解出来なかった。
「……うにゃむ……へへふぇ……」
未だ夢の中に在る彼女は珍妙な寝言を零している。
……俺のパジャマの袖口を咥えながら。
くしゃくしゃ、ぺしゃぺしゃ、と時折耳慣れない小さな音が聞こえる。
この音、俺のパジャマの袖口が咀嚼される音でである。
なんでじゃ。
夢の中で腕に感じた燃えるような熱がイヴ・サンタクロースの体温なら粘液質な液体はなんなのか。考えてはいけない、と本能が警鐘を鳴らす。
……だが、視線はやはり違和感の場所へと向かってしまうもので。
袖口の辺りから指先まではべっとりとイヴの唾液に濡れていた。
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