3:名無しNIPPER[saga]
2017/07/12(水) 01:27:19.17 ID:BSa3Ijvko
ぼやけた視界が広がった。
月並みな言葉だが、ただの見慣れた天井だ。
熱を感じない方の手は薄手の毛布を握りしめていた。
枕に乗せていた首筋はじっとりと汗をかいていた。
季節は夏。
このうだるようなこの暑さは寝苦しいことこの上ない。
朝、朝なのだ。
目は覚めている。
だというのに、夢で感じた焼けるような熱も、不快なへばりつくような液体の感触も残ったままだ。
首を枕に載せたまま、未だ熱を感じる腕の方へと向く。
―――そこに、在るのは元凶であった。
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