12:名無しNIPPER[saga]
2017/07/13(木) 00:11:14.18 ID:bX2YxMIQo
「まず、あなたは瞼をゆっくりと開きます」
諭すように、囁くように彼女は語る。
いや、海苔巻きは語る。
じゃなかった。布団で簀巻にされた銀髪生首は目を覚ますなり、のたまい始める。
「意識を少しずつ覚醒させたあなたは、ふと気づきます」
「それは、片方の腕に感じる柔らかな感触と暖かな熱です」
「それは、とくん、とくん、と脈打つ心臓の脈動です」
「あなたは、自然と覚醒したばかりの意識をそちらへと向けるでしょう」
「そこに居るのは、そう――」
彼女、イヴの黄金色の瞳が強い意思の光を帯びたように見えた。
「美しい少女です!美少女です!美しい美少女があなたの腕を抱えて静かな寝息を立てています!」
美しい美少女って意味被ってないかそれ。
あと、うるさい。
しかし、別に間違ってやしないので否定出来ないのが無償に悔しい。いや、ムカつく。
というか、おまえ少女って歳だったっけ。
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