91:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:37:31.48 ID:otTlPJINo
――――――
―――
「悠貴ちゃん、スタンバイお願いします!」
「分かりましたっ!」
とうとう、このときがやってきました。
ここから先は1人です。きっとどんなすごい選手もみんな同じ気持ちになるんでしょう。
「じゃあ……また後で」
プロデューサーさんは、くるっと身体の向きを変えました。
あっ。ちょっと待って――
「あのっ。私の名前呼んでください! 迷わず前を向いていられるようにっ!」
頑張るって決意したばかりなのに。口からこぼれるようにして、叫んでしまう。
やっぱり、ちょっとだけ勇気が欲しくて。
プロデューサーさんはこちらに向き直ると、優しく笑います。
それは、私の1番好きな表情でした。
119Res/77.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20