【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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67: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/07/18(火) 20:10:10.00 ID:y1IM1Nwt0

 男が、フッと紬から視線を逸らす。

「売り込むまでは俺の仕事。でも、そこから先に俺は行けない。
 ……だからこそ手がけることになった商品は、納得いくまで調べ上げる」

「調べる、ですか?」

「ああ! この子は一体何が得意で、代わりに何が苦手なのか。どんな舞台を用意してあげれば、一番綺麗に輝けるのか!」

「……そんなん言うたら、うちだって」

 活き活きと喋る男とは対照的に、話を聞く紬の顔は暗い。
 男の話は理解できるが、その程度のことは既に辿った道である。

 彼女はキュッと眉根を寄せて彼を見ると。

「ですがそれでは、不十分です」

「不十分?」

「ええ、不十分。商品を相手に勧めるからには、その価値に責任を負う必要があります。
 自分の見立てに誤りが無いと、言い切れる話でも無いですよね?」

「……それはまぁ、百パーセント正しい見立てなんてできないさ。
 でも紬、そういう時こそアイドル自身が持ってる魅力や愛嬌って言うものが――」


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