【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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51: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/17(月) 18:55:36.17 ID:JO0yp0iM0
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りんと涼し気な音色を聞いた。遠くで風鈴が鳴っている。
紬は枕代わりの両腕から顔を上げると、しょぼしょぼする瞼を擦ってひと欠伸。
「ふ、あぅ」
店の留守番を任されて、眠ってしまったらしかった。
まだウトウトとしている頭のままで見回す店内に人はおらず、
居眠りをしている最中に、誰かが訪ねた様子も無い。
……それはある意味、いつもの通り。
現代人の着物離れとでも言うべきか、今ではどこでもスーツスーツ。
それでなくても着物というのは、連日売れるような品ではないのである。
それは紬の家とて例外でなく、このご時勢、需要の乏しい商品を売り込むのがいかに大変か……。
ゆたりゆたりと沈み行く船に乗っている。
そんな気持ちが少なからずある。
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