【剣神】姫「疲れた、おんぶして」勇者「はいはい」
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109:名無しNIPPER[saga]
2017/07/11(火) 20:05:11.88 ID:JLN3zhnm0


      ッッ・・・ゴォオオオオオオオ!!────



ラダトーム城全体を揺さ振る程の衝撃。

空気中を伝導する濃密な魔力と高温の熱波が、崩壊したダンスホール内に佇んでいた人々の肌を打ったのだ。

巨竜の真下にいた兵士達はその音に自身の命運が尽きた事を悟り、目を閉じてその衝撃波に震えていた。


メイド「……嘘」

兵長「あれは……!」


しかし、この2人は確かに見た。

天高く君臨する巨竜、その凶悪な顎から放たれた爆炎は夜空に散っていたのだ。

夜天を赤く染め上げる程の業火の柱が一直線に上空へ伸びていた。





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