6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/05(水) 16:52:41.26 ID:O0wn2k7EO
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私の不幸について聞かせてほしいと言われて、言い渋っていましたがロドニーさんににこにこと見つめられ続け、話してしまいました。日常のちょっとした不幸から、プロデューサーさんにしか話したことがないような不幸のことまで。そこまで話す気はなかったのに、何故か彼の視線に晒されると、ぽつぽつとですが話してしまいました。
「ふんふん、なるほど……あっこれ美味しいな」
「……ロドニーさん?」
「あはは、ちゃんと聞いてるから安心して」
「……はい」
「……うん、真面目に話そうか」
「ふぇ……?」
モグモグとサンドイッチを味わいながら話を聞いていたロドニーさんがキリっとした真面目な顔になると彼の『不幸体質』について語られました。
私と似たような、段差もなにもないところで転んでしまうことや、いきなり火がついたこと。会社にあった大事な機械を転んだ弾みで86箇所にも損傷を与えたことなど私よりも大きなものまで色々なお話でした。なのに、ロドニーさんはそれらの話をまるでなんでもないことのように笑いながら話すのです。
「……ロドニーさんは、辛くないんですか?」
「辛いか辛くないかで言ったらそりゃあ辛いよ? けれど落ち込んでもいられないし……ほたるちゃんもそうなんじゃないのかな」
「……っ、はい。そう、ですね……」
「まあそれに、ほたるちゃんの話を聞いてる限り、不幸なことはあってもちゃんと良いことをその中から見つけられているじゃないか」
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