2:名無しNIPPER[saga]
2017/07/03(月) 17:46:45.35 ID:pTAgI72RO
〜ユ・ウシャーの家〜
J( 'ー`)し「あら、ウッちゃん。今日はヤケに早いわね。騎士学校の卒業試験じゃないの?」
庭でカーチャンが洗濯物を干していた。バッタリ会うなんて最悪だ。適当に受かったとか何とか誤魔化して、早く自分の部屋に行こう。そして、一刻も早くシコッて寝よう。
ユ「ああ、試験なら受かったよ。意外と簡単だった。多分八割はいったんじゃないかな」
J( 'ー`)し「どうかしらね。ウッちゃんの『できた』はあまり信じられないわ。気難しい表情の方が、案外成績がいいのよ。知ってる? あなたのお父さんもね、ドラゴンを狩った時はどうも腰の調子が悪くて、杖をついたまま……」
あーうぜー。なんで長話するかなぁ。俺はシコりたいんだよ! あとオニギリも買いに行きてぇんだ! 一個で金貨15枚の鮭オニギリと炒飯オニギリとタラコオニギリを食いてぇんだ!
J( 'ー`)し「あら……凄い殺気。これ全部、私に向けたのかしら? 流石ね……」
俺は二階に上がって、椅子に座った。そして卒業できない悔しさを股間にぶつけて、オニギリを買いに家を出た。家と騎士学校の往復で何度も通った石畳の道。正直、もう二度と歩きたくない。どこか遠くへ行ってしまいたい。
ユ「騎士学校を卒業すれば、俺だって城勤めできたのかなぁ……」
城勤めは高望みでも、遠くの場所を転々とできる職業はないのだろうか。このままではニートになってしまう。俺が道に立てられた看板をふと目にした時だった。
ユ「勇者募集だって?」
20歳前後なら誰でも可。試験は純粋な技量のみを見る。コミュ力は問わない。つまり人と全く話せなくても、馬鹿みたいに強ければ勇者になれるわけだ。
ユ「勇者ね……いいじゃん!」
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