21: ◆eF65jN7ybk[saga]
2017/07/02(日) 17:16:32.40 ID:fE64C4yw0
「本当は……、不安だったんです。憧れていたけれど、全く知らない土地で大和撫子を目指すということが、最初は怖かったんです」
「大和撫子になるなんて、こんな私が言って笑われはしないかと。以前は、大和撫子とは艶やかな真っ直ぐな髪で立ち居振る舞いの美しい女性のことを指すのだと思っていました」
「だから山に修行に行くなんて言ったり、激しく踊ることがはしたないと思ったりして、仕掛け人さまの三歩後ろを歩いたりすることで何とか理想の大和撫子になろうとしていたんです」
「だけど、仕掛け人さまが違うって言ってくださって。外見だけじゃなくて、内面が美しい女性のことを言うんだって言ってくださって。とても嬉しかったんです」
「こんな私でも、なれるんだって思えました」
「最初は横文字を使わないことや、英語を話さないことで大和撫子に近づこうとしていたのですが……。貴音さまや伊織さまを見ているとそうではないと気づきました。横文字だって立派な日本の文化です」
「昔は、わけのわからない日本語言ったりして混乱させてましたね。えへへ……」
「それから、プロデューサーさまと呼ぶことも少し考えたりはしたのですが……。やはり、仕掛け人さまは仕掛け人さまが一番しっくりきますね」
「いつの間にか、この日本語が、私にとってとても大事で特別なものになっていて……」
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