睦月「吹雪ちゃんは夕立ちゃんの事が好きなんだね」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/30(金) 17:55:56.37 ID:2xBkgRZF0
私は、押しつぶされそうな空気に耐えられなくなって、部屋を抜け出す。
終わりだ。終わりだ。終わりだ。
吹雪「…」
吹雪ちゃんは何も話さない。夕立ちゃんも私たちの騒ぎを聞いて起きたみたいだ。
今更になり、ふつふつと恐怖がこみあげてくる。自分は何をしてしまったのだろう。抑えきれなかった。でも、見てほしかった。ただ見てほしかった。
でも、もう終わりだ。二人に顔を合わせられないや。
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
息を切らしながら、海沿いの防波堤にへたり込む。
睦月「ヒグッ…睦月、なにしちゃったんだろうな…グスッ…も、もうだめなのかなぁ…」
全身から力が抜けていく。まん丸になり切れていない月が私を照らす。私は今すべてを失ったのに、月はこれから、完全なものになり、すべてを手に入れる。
「睦月、どうした?」
睦月「ヒッグ…ん、え…?」
泣き止まないと。こんな弱い姿は見せられない。如月ちゃんを失って、吹雪ちゃんを好きになって。必死に強い自分になろうと努力してきたんだから。
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