87: ◆Y096V6Llx.[saga]
2017/07/10(月) 01:07:17.36 ID:pGfppxzr0
船に戻ると、甲板で談笑をしている船員たちがいた。
せっかく陸に戻ってるというのに、しょうがないやつらだなぁ。
「お前らは何もしないのか?」
「え、船長が荷物を運べって言ったから運んだんですよ」
「その後どうするか聞かないといけないですし」
「いや、仕事が終わったのなら自由でいいんじゃないかな…」
「自由と言われましても」
「酒場でどんちゃん騒ぎするのもいいし、カジノで遊ぶのもいいだろ」
「二週間くらい海にいたから色々溜まってるだろうし、一発スッキリするのもアリなんじゃないか?」
「船長はどうするんですか?」
「ん?それを聞いたら何か変わったりする?」
「いやー、船長は仕事をするのに俺らが遊んでるってのもダメじゃないですか」
「真面目君かお前らは」
自由でいいって言ってるんだから遊んでくればいいのに。
気に掛けてくれてるのは、嬉しかったりはするが。
「だって船長まだ若いですし…。任せっぱなしなのはプライドがズタボロになります」
「私に従ってる時点でプライドもクソもなーい」
「それを言ったらおしまいですよ…」
「…船長って、戦う時は口調変わるんですね」
「今更じゃないかな」
「初めて戦うとこ見ましたから」
「女ってだけで嘗められるからなぁ…。理由としては、弱く見られたくないから、だ」
私だってそれなりには強いわけだし、嘗められるのは無性に腹が立つ。
「背伸びしてる感じがして可愛いですよ」
「…そういう言葉は風俗嬢とかに言うもんだ」
「あ、照れてる」
「むぅ…。さっさと遊んでこい。でないと…」
カトラスを腰から抜いて威嚇する。
「はいはい。それじゃ失礼しますね」
「ふしゃー…」
「猫ですか船長は」
「〜〜〜!」
銃を向けようとしたが、中は実弾だから控える。
今度ゴム弾でも買ってこよう。
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