88: ◆Y096V6Llx.[saga]
2017/07/10(月) 01:22:29.80 ID:pGfppxzr0
船長室に戻り、シャワーを浴びる。
やっぱり風呂とかシャワーは心地いい。
シャワーを終え浴室から出ると、そこには二杯の水を用意したエリスが座っていた。
「なんでいるの」
「貴女の指示が聞こえてなかったのよ」
「第一、自由行動とか言われたとしても、私が行く用事なんてないわ」
「さいですか…」
置かれていた水を飲み干し、机に突っ伏す。
「はしたないわよ」
「今はいいだろ〜…」
「…何か思い詰めてる?」
「ん〜…。ちょっとなぁ…」
エリスになら言ってもいいか、と思い、考えていた言っていく。
「大したことじゃないんだけど」
「ええ」
「この船大きいでしょ?」
「大きいわね」
「なのに、船員は少ないでしょ?」
「10人程度ね」
「それをどうにかしたいんだよぉ!」
「どうにかって…。普通に募集してきたらいいじゃない」
あ。
「…ちょっと待って。何よその「その手があったか…」みたいな顔は」
「エリスは天才だったかぁ〜」
「逆になんで思いつかなかったのよ」
「…なんでだろ」
「私に聞かないで…」
服を着替え、武器を用意する。
もし襲われたら困るからだ。
「あまり騒ぎは起こさないようにね」
「分かってるさ」
ドアを開けて空を見上げると、日が沈む直前だった。
宴会の後、最大船速で飛ばして昼に着いたから当然かもしれないが。
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