50:名無しNIPPER[saga]
2017/07/01(土) 00:11:20.71 ID:Uqqc80q4O
泣き始めて喋れなくなった曜ちゃんの代わりに、梨子ちゃんが言った。
「どうして、そんなことしたのか、教えてくれる?」
梨子ちゃんは、怒っていた。
喉が鳴った。
「い、言わない」
「千歌ちゃん」
「や、やだ」
恐い。
こんな梨子ちゃん初めて見た。
持っていたライトを自分の膝に乗せて、梨子ちゃんは泣いている曜ちゃんの頬を掴んだ。
「泣いてる場合じゃないよ」
「ご、ごめっ」
「千歌ちゃん、立てる?」
梨子ちゃんに言われて、私は頷いた。
痛みはさっきより引いていた。
やっぱり、あれくらいじゃダメだ。
もっと、鋭利な何かでやらないと。
到底、及ばない。
二人から、どんどん離されちゃうよ。
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