49:名無しNIPPER[saga]
2017/07/01(土) 00:03:30.50 ID:Uqqc80q4O
どうして二人が。
「千歌ちゃん、お腹痛いのっ?」
曜ちゃんが私の体を抱き起す。
風邪を引いていたから、鼻の詰まったような声だった。
「だい、じょうぶだよ〜」
わざと軽く言うと、
「なわけないじゃんっ」
と叱られた。
「梨子ちゃん、旅館に行って……」
曜ちゃんが指示を出そうとしたので、制止した。
「違うの……ごめん……だめ」
二人は困惑している。
「自分で、石を、お腹に叩きつけたんだよ」
呆れられる、と思った。
気持ち悪がられる、と思った。
曜ちゃんは、けど、そのどちらでもなかった。
「千歌ちゃん……っ」
名前を呼びながら、泣いていた。
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