48:名無しNIPPER[saga]
2017/06/30(金) 23:54:06.84 ID:UkTQPmUeO
最後。
もはや刺さったんじゃないかという程の衝撃。
灯台の光のようなものが、視界に走った。
「はあっ……はあっ……」
息を必死で吸う。
吸うと、痛みを酷く感じられた。
「ふっ……ぅ」
右手を脇腹に当てた。
熱い。
何か、そこから生まれてくるみたいに。
「……っん」
突然、光が私を照らした。
目の前に影ができた。
「千歌ちゃん!?」
「どうしたの!」
痛くて返事ができなかった。
背後から聞こえたのは、曜ちゃんと、千歌ちゃんの声だった。
恐くてふり返れることもできなかった。
見られた?
握りしめていた石から手を離した。
ころんと砂の上に落ちた。
「石……?」
梨子ちゃんが呟いた。
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