47:名無しNIPPER[saga]
2017/06/30(金) 23:44:04.33 ID:UkTQPmUeO
痛覚は当たり前だけど、鈍くなっているはずもなく、痛みと衝撃でえずくような咳が出た。
しゃがみ込んで痛みに耐える。
梨子ちゃんは、もっと痛かったのかな。
そうじゃないかな。
だって、気絶しちゃうくらいだよ。
じゃあ、もっと、やってもいいんじゃない。
もう一度、石でお腹を殴りつけた。
もう一度。
繰り返す。
同じ所に。
「い……っ」
手が止まる。
痛い。
頭の中にはそれだけ。
余計な事はぼんやりしてきて。
お腹の横が重く、衝撃が波のように広がって、内臓が震えているみたい。
熱くなって、じーんとしていた。
きっと、痣になった。
違いない。
これで、同じだ。
「っ……あはは」
同じ、だって。
何言っちゃってるの。
もう一度ダメ押しのように打ち付けた。
「ぐっ……」
いつの間にか汗が額と首筋に滲んでいた。
吹いた風に、ぞくりとする。
ぐちゃっとうずくまった。
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