42:名無しNIPPER[saga]
2017/06/30(金) 15:26:26.10 ID:gULnGIksO
あれは、バレたよね。しょうがないか。
こめかみをこすり、私もプリンを食べに向かった。
みとねえと話した後、ふいにAqoursのメンバーの顔が浮かんだ。
みんなそれぞれに、なりたい自分を持っていて、そんな自分と向き合っていて。
諦めて欲しくなくてどんどん前に進んで欲しくて、一緒にスクールアイドルをしてる。
曜ちゃんは、どうだったんだろう。
結局、本当の奥の部分に触れずに終わってしまった。
それでいいと思った。そうまでして、曜ちゃんがそうしたいなら。
これが、他のみんなの事なら、どうにかしないとって思ったかもしれない。
でも、曜ちゃんは、自分で前に進んでいける人だから。
そもそも、曜ちゃんはスクールアイドルをするために入ったんじゃないし。
最初から、それは、分かっていた。
片手間でも、曜ちゃんならきっとできるとも思ったよ。
水泳の授業の時みたいに、私たちをリードしてくれるって。
なんだっけ、トップランナーってやつかな。
上手いんだよね。
ダンスも歌も、梨子ちゃんの代わりになってくれた時も。
仮に、個人競技の部活になんか曜ちゃんと一緒に入ったりなんかしたら、もしかしたらもっとギスギスしてたのかな。
そういうの、苦手なんだけど、避けたいところなんだけど、私と曜ちゃんに足りなかったのは――。
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