183: ◆l2y1Zn.huk
2017/06/27(火) 00:20:36.65 ID:KtEK56sLO
力太郎「腹すかした旅人の前で、火に飛び込んでみるっちゅうんは、どや?」
高速「火に・・・?」
力太郎「せや。すると、お前の血肉がその旅人の血肉になる。旅人の血肉はやがて遠いどこかで土に還るやろ。その土が今度は木を育み、種を遠くに運び、また芽吹き・・・いずれ、世界中に、お前さんの命に生かされた命が満ちるやろう。お前さんの命は千の風になって、この大きな空を飛び回るんや。世界最速やない、世界そのものを目指すんや!」
184: ◆l2y1Zn.huk
2017/06/27(火) 00:22:59.37 ID:KtEK56sLO
その頃、チーム救出は・・・。
白雪「じめじめしてるわ・・・。」
桃太郎「そうでござるな。あまり衛生的とは言えない環境でござる。」
185: ◆l2y1Zn.huk
2017/06/27(火) 00:29:40.94 ID:KtEK56sLO
白雪「・・・? ねえ、桃太郎? 今、遠くで何か、ガラスが割れるような音がしなかったかしら?」
桃太郎「シンデレラでも出たのでないでござるか? この時期は多いでござるからなぁ。」
白雪「そうね・・・。それなら良いのだけれど・・・。」
186: ◆l2y1Zn.huk
2017/06/27(火) 00:34:49.59 ID:KtEK56sLO
白雪(せーので、迎撃するわ。いい?)
桃太郎(勿論。)
白雪「せー、のっ!」バッ
187: ◆l2y1Zn.huk
2017/06/27(火) 00:41:37.24 ID:KtEK56sLO
どれだけ走っていただろうか・・・。
一刻? 二刻? それとも、もっと? もーっと・・・?
化け物じみた体力を持つ2人にも、いよいよ限界が訪れた。
前に出し、地面を踏みしめたはずの足が、カクン、と崩れ、重力に負けた。
188:名無しNIPPER[sage]
2017/06/27(火) 00:42:52.07 ID:xWCYzQ9ro
バカめ、と言って差し上げますわ!
189:名無しNIPPER[sage]
2017/06/27(火) 00:43:35.43 ID:6VI59jAzO
かかったなアホが!
190:名無しNIPPER
2017/06/27(火) 00:46:48.70 ID:KtEK56sLO
白雪「バカめ、と言って差し上げますわ!」オーッホッホ
幻惑「何ッ!? 後ろからだと!?」バッ
白雪「あなたの言葉、そのまま返してあげるわ。愚かなり、幻惑の四天王! 幻惑使いが、こうも簡単に私達の幻惑にはまってしまうだなんて、お笑い草だわ!」
191: ◆l2y1Zn.huk
2017/06/27(火) 00:49:23.87 ID:KtEK56sLO
桃太郎「かかったなアホが!」バッ
幻惑「くっ、お前までだと・・・!?」
桃太郎「今までお前が追っていたのは、姉者のお札によって作り出した、偽物の拙者達でござる!」ドヤッ
192:名無しNIPPER[sage]
2017/06/27(火) 00:52:02.76 ID:TCS4myy2o
かまへんかまへん
193: ◆l2y1Zn.huk
2017/06/27(火) 00:52:37.52 ID:KtEK56sLO
幻惑「それにしてもなぜ、あれが幻惑だと分かった!? 裏をかこうにも、こちらの作戦が割れていないと対策のしようがない筈だ!」
白雪「あら、最初から分かっていた訳では無いわ。少なくとも一刻近くは、私と桃太郎は実際に逃げ回っていたもの。」
幻惑「だったら猶更どうして・・・!」
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