真姫「アイリスのはなことば」
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269:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/29(木) 13:53:38.48 ID:mwOZ0t6Co

(恐らく……死神は命を奪う理由がなくなったのだと思います)

真「理由?」

(はい、後付けですが、今まで奪ってきた命には死ぬ理由が存在したようです)

伏見「……もしかして、チンピラが結構道を外れた人間だったこととか関係あるのかな」

(そのようです。死んで喜ぶ人間がいることをあの死神は知っていました)

真「いや……あの子たちはそうじゃない。あのチンピラと一緒じゃない」

(そうです。ですが、死神から見れば同じ。死ぬ理由が出来るから奪おうとしていたのです)

「意味が分からん!」

芙蓉「……確かに、順序が逆というのが難しいですね」

真「それが死神の規則なのか。その規則から彼女たちは外れた……だから諦めた」

(はい)

真「伊予がもう一つ言っていたな」

伏見「え……?」

真「死神が動いた事件はどれも歴史に残ってると……」

伏見「……」

真「よくよく考えたら恐ろしいな……。後に出来る理由の為に命を奪うなんて……」

「伊予様も言ってたよ。そういうのがわたし達だって。理屈じゃないって」

真「まぁ、そうなんだろうけど」

伏見「あ……私、分かったかも」

真「……?」

伏見「西木野さんと、アイリスちゃんが出会った意味……」

(意味ですか……?)

「なになに、教えて〜。面白いことでしょ?」

芙蓉「そうですね、気になります」

(教えてください、マスター)

真「話の流れで言えば、死神の規則から外れるためだよ」

「ホワッツ!?」

真「なんで英語……。二人が出会ったことで、運命は変わったんだ」

伏見「死神の言う『死なない運命』にね」

(…………)

真「人間同士でも似たような話は沢山あるよ。出会いは人生を変えるから」

(…………)

真「鬼と人間が出会って友達になったんだ。そりゃ、死神の力も超えるさ」

(そうですか……それは……嬉しいです)

真「俺も嬉しいよ。というか、誇らしい」

(〜〜っ)

芙蓉「ふふ、照れちゃって」

「おうおう、可愛いのう、アイリスはよう、おうおう」

(や、やめてください、葵お姉さま……っ)



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