266:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/29(木) 13:45:52.77 ID:mwOZ0t6Co
伏見「あの子、叔父と叔母が泣いたの見て、泣いてた」
真「……」
伏見「自分のやったこと、これから受け止めて……罪を償っていくでしょう」
(刺された警官は目を覚ましたそうですが……)
伏見「後遺症は残るけど、生活に問題はなしみたいだし……リハビリも大変だろうけど」
芙蓉「不幸中の幸いですね」
伏見「だね」
真「あの子たち、事件のことをどうするんですか? 刑事告訴は?」
伏見「しないって。西木野さんのこと、友達のこと、周りのことをを第一に考えた結論だって」
芙蓉「ご家族も同意なさっているのですか?」
伏見「うん。1週間の出来事を、早く忘れようって。子供たちがそう言ってるんだから、私たちもそうしたいって」
真「……そうですか。なんというか……強いですね」
伏見「それが傷を癒す近道なのかもしれないわね」
(みなさん、笑っていました)
真「その笑顔を守ったのはアイリスだ」
(良かったです。守れて)
「でもさぁ、アイリスぅ〜」
(なんですか、葵お姉さま?)
「いやぁ、最後のあれはどうかと思うよ?」
(はい?)
真「なんだよ、あれって」
「いやね、眠ってたあの子に、アイリスが話しかけてたんすよぉ」
芙蓉「ちょっと、姉さん……」
「八十年って、言ってたでしょ?」
(……?)
「うわ、この顔分かってない」
真「なにが言いたい?」
「単純に計算して、ですよ? あの子、15くらい? で、八十年後っつったら」
伏見「95だね」
「そうそう。計算できてないもん、うちの末っ子はよぉ」
芙蓉「なんでそんな言い方するんですか」
(あ……!)
「気付いた気付いた。百にならないじゃん〜。ニヤニヤ」
真「口でニヤニヤ言うな」
(〜〜〜ッ!)
「赤くなった赤くなった」
芙蓉「やめて、姉さん」
「やーいやーい! ゆでたこ〜」
(うぅっ……うぅぅっっ)
「泣いた泣いた〜、赤鬼が泣いた〜」
芙蓉「姉さん?」ニョキ
「ごめんなさい」
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