真姫「アイリスのはなことば」
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265:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/29(木) 13:43:39.31 ID:mwOZ0t6Co

―― 公園


(真姫ちゃ――ま、アイリスのことは視えなくなっていました)


「ちゃま?」

真「そうか……霊視の力はなくなってたか」

「真姫ちゃまってなに、ちゃまってなに? ねえねえ?」

真「突っ込まないでくれ、葵」

(うぅ……)

真「恥ずかしがらなくてもいいって、友達なんだから」

(は、はい……)

芙蓉「もともとは力が無かったのですよね」

真「あぁ、そうらしい」

伏見「でも、どうして『視える』ようになったのかしら」

真「多分、それは――」

「ご主人〜! もっかいアキバ行こう!」

真「行かないって。どれだけ周りに迷惑かけたと思ってるんだよ」

伏見「真君、うちの署にメールを送ったの、やっぱりあの子だったよ」

真「そうですか……理由はどうして?」

伏見「危険なくらい純粋だったからかも……。
   あの事件で導火線に火が付いてしまった……と」

芙蓉「様子はどうでした?」

伏見「叔父と叔母が来てね、面会したよ」

「あたしの言うこと聞かないと、次通る人のズボンかスカートを下すぞ」

真「脅迫するなよ。俺が犯人扱いされて通報されるオチが見えるんだから止めてくれ」

(あの方……。真姫様と違う出会いをしていれば……二人は友人になれたかもしれません)

真「心が読めたのか?」

(はい。幼い真姫様は……あの方に一瞬ですが、心を開いたようでしたから)

真「……」

(あの方も、真姫様には少し特別に感じていたようです)

伏見「でも、それが犯行の動機でもあったみたいだけど」

(いえ、その特別ではなく。……えっと、心を開きかけたみたいでした)

真「……そうか」

(もう後戻りできないから、止まれなかったようです)

伏見「爆破予告でたくさん証拠を残してたからね。自分を追い込むためでもあったのか……」


「ひょーぉ! うはぁー!」


芙蓉「姉さん、ブランコを壊さないでくださいね」


「いやっほぉーーい! ご主人〜! 一緒に乗ろ〜!」


真「その勢いで乗るのは無理だろ」



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