真姫「アイリスのはなことば」
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235:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/29(木) 01:13:48.93 ID:mwOZ0t6Co

しかし、2度目に病室を訪れた時

真姫はアイリスの姿をらくがき帳に描いていた

それを見せてくれた時、嬉しいと思った

だから、話をしたいと思った

だけど、何を話していいのか分からないアイリスは黙ったまま真姫の前に立っていた

すると、真姫は聞いてきた

その人形はなに? と

それから二人は会話をするようになった


真に報告すると

友達になれたんだなと嬉しそうに言ってくれた

嬉しそうな真を見ると嬉しくなった

家族はいるけど、友達のいなかったアイリスの心は喜びに満ち溢れた


その友達を傷つけてしまった時

アイリスは深く落ち込んだ

真姫の友人を金縛りで縛った時、真姫に怒られたから

主である真の身を優先させるため本能でやったこと

それゆえにアイリスは心で割り切れるはずだったが、なぜか簡単には割り切れなかった

友人の真姫より主である真が大切なのは揺るがない

だから、真姫と友人であったことを切り捨てるつもりでいた

だが、主は仲直りして来いと兄のように言ってきたのだった


ただ人形を届けるだけ

それだけのはずだった


高坂家に着いて、玄関の前に置こうとした時、真姫が現れた

置くのを止めて、手渡しすると

真姫はとても喜んでくれた


その顔を見てアイリスは友人を守りたいと思った


だからこそ犯人の殺意を止め、
死の淵にあった意識の中でも力を振り絞ることが出来た
真姫の声で息を吹き返すことが出来た



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