229:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/29(木) 01:01:17.93 ID:mwOZ0t6Co
「やばいって、ご主人……!」
「なんて……気配でしょう……」
「アイリス……状況……分かるか?」
(はい。そこで座っている人が犯人です)
「えっ、この子が……!? 学校の制服着てるってことは……」
驚いた梓はすぐに答えを導き出す
「そうか……置き引きの被害者の服……!」
(真姫様と穂乃果様のご友人はこのドアの向こうで眠らされています)
アイリスは死神に視線を向けたまま報告する
「何人いるんだ?」
(7人です)
「……そうか。……葵、逃げるのはやっぱり不可能だ」
あきらめた声で真は言った。
「あたしがご主人を抱えるから!」
「ダメだ。……それに、もうあんな思いを誰にもさせたくない」
その言葉にアイリス、葵、芙蓉、梓の4人は沈黙する
「梓さんだけでも……」
「冗談。犯人を前に逃げられますかって」
梓は勇ましく真に返す
「……で、あれはなんだ。座敷わらしの対なる者って……やっぱり疫病神なのか?」
(いえ、死神です)
「「 うわぁ…… 」」
アイリスの回答に真と梓は軽く絶望した
「…………」
その死神は黙ったまま動かない
それが不気味さを増していた
287Res/369.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20